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終末のフール/伊坂幸太郎/集英社

自分の終末を考えちゃう度★★★★★

ひとりだけ生き残るほうが怖いな。。。
個人的には「天体のヨール」と「鋼鉄のウール」がお気に入り。


終末のフール
集英社 
伊坂 幸太郎(著)


集英社の『終末のフール』特集サイトの中で、伊坂幸太郎が創作秘話を語っている。
なかなか凝ったサイトになっていて楽しめますよ☆
(このサイトの「演劇のオール」の隠しキャラが見つけられません…もし分かる方がいたら教えてください!)

創作秘話を見ると、「鋼鉄のウール」に登場する苗場は、治政館の武田幸三選手がモデルだそう。
以前『砂漠』の取材でキックボクシングを取材したときに出会ったとのこと。

わたし、キックを始めてもうすぐ10ヶ月くらいかな?経つんです。
最初は、体動かしたいって思って。会社のポストにたまたま入ってたチラシを見て、友達を誘ってちらりとのぞきに行った。
行くまでは、なんか怖くてなかなか勇気が出なかった_(^^;)
男の世界だし、こんなにたくさんの脂肪を抱えて、筋肉なんて1グラムもなさそうな体で行って怒られるんじゃないか、とか(>_<)
でも入ったら、みんな黙々と打ち込んでた。会長もとても親切なイケメン。それに、細い体にしなやかな筋肉。もちろんでかい人もいるけど゛(/><)/

ジムを見渡すと(いまだになんでかはさっぱり分からないけど)みんな真剣で、寡黙で、そして、一生懸命。
おーーー!なんか素敵だ☆と思い、こっちが勝手に意識してただけで、これなら何も考えたくないときも、ひとりで夢中になれそうかなぁと思った。

でも、パンチとキックの音はびびりまくりでいまだにヒ~って言っちゃうし、腕立て3回腹筋10回が限界だし、なわとびは3分で頭くらくらするし、会長がミットしてくれるっていうのに体力がなさすぎてお断りしたり、仕事が忙しいだなんだでちょっと休むとすぐキックの手足がわかんなくなったり、へたれで最悪なんだけど。。。

もし非日常的な動作(キックとパンチ)を体験したい人は、発散できるからいいと思いますよ(^_-)-☆

話しが逸れすぎた。
でもとにかく、寡黙で、一心不乱で、きれいな筋肉を持つ男。どんな状況にも負けない強い精神力を持つ男!
「鋼鉄のウール」を読んでいて、きっと苗場は実在するな!って思った(*^^)



本題。
8年後に小惑星が落ちて地球が滅亡する。
そんな絶望的な発表の5年後の仙台市、ヒルズタウン仙台の住人が主役。
「終末のフール」「太陽のシール」「籠城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」8つの短編。
発表後は混乱し、食料確保のための暴動や、死への恐怖からか殺人も多発する。その混乱が収まりつつある、この小康状態の中、ヒルズタウン仙台の住人の終末への想いを描いている。

この設定だけでも自分だったらどうするだろうと考える。
まずこんな暴動の中、自分は生き残っているだろうか?と思った。
仕事は辞めるかな?引っ越すかな?どこに住んでるかな?
家族は?友人は?無事だろうか?
こわすぎるや。。。

そしてなんだかドラえもんの「ぐうたらの日」を思い出した。
6月は祝日がなくてのび太が休みが欲しいといって、ドラえもんが「ぐうたらの日」という祝日を作ってくれる。
学校も休めて、のび太は万々歳なのだが、ママもぐうたらしてご飯を作ってくれないし、お店も全部お休み。みんなぐうたらして遊べないしせっかくの休日も台無しになる。

この小康状態は、ぐうたらの日の壮絶バージョンみたいだなぁと思った。
結局、すべての人間がやる気をなくしたら世の中は機能しないし、そこでひとりだけがんばっても虚しいだろうなぁ・・・と暗い気持ちになった。

この状態になって生きる気力を持ち続けるということは、パワーがいるし、生き抜くためのきっかけが必要なのかもしれない。
8話とも、そんなきっかけをつかんだり、つかもうと努力したりする人たちが登場する。
どれも読み終えて、ちょっと「あーよかった」と思えた。

それでも「冬眠のガール」や「演劇のオール」はすこし現実味にかけて入り込めなかった。
あんな風にクールに孤独と向き合える女の子はどのくらいいるだろうか。やることがどうも妙で人恋しさが違う方向に向かってて感情移入ができなかった。

個人的には「天体のヨール」がとてもよかった。読んでる間、矢部が心配になったけど。
つらいことがありすぎて、もう破滅寸前で。絶望がすごく伝わってきた。
そんな矢部に大学時代の友人、二ノ宮から突然連絡がくる。二ノ宮は天体オタクなんだけど、この酷い状態にも関わらずひとりで淡々と研究している。そして、小惑星がぶつかるって時に、そのぶつかる瞬間を望遠鏡で眺めていたいという。
強いなぁと思った。
二ノ宮が星を見るよりも明らかなんだっていうセリフをいい具合に言うんだけど、あーこういう人が身近にいたら、つらさは解消されなくても、なんとなく落ち着いた気持ちになれるかもなぁって思えた。

もし8年後に小惑星がぶつかって地球は滅亡しますって言われたら、どうしますか?
わたしは読んでも自分がどうなるか見当つかなかったけど、家族や友人や自分を見つめなおすいい機会になりました。


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2006年06月09日 伊坂幸太郎 トラックバック(5) コメント(7)

コメント

きっちんさん
「篭城のビール」、最後よかったですね。
なんとなく緊迫感があってそれなのにどっか抜けてるような…切ないお話しでした。
特集サイトは、なかなか凝ったつくりです。隠しキャラ発見してください(^_-)-☆

2006年06月14日 oishiidokusho URL 編集

「天体のヨール」は僕も好きです♪
ヨールは「夜」とかけているのかなぁ?

あとは「篭城のビール」の最後が好きです。
突拍子もない変化のように見えて必然のような感覚。

「終末のフール」特集サイトなんてあるんですね。
今度除いてみます☆

2006年06月14日 きっちん URL 編集

す~さん
たしかにラストはちょっと(..)。。。
いろいろ考えちゃう本ですよね。

隠しキャラは、サッカー場の近くにありました!
ゆうきさんに教えていただいてすっきり☆
ご希望ならば詳しくお教えしまぁす(^0^)♪

2006年06月10日 おいしい読書 URL 編集

ゆうさん
コメントありがとうございます。
そうですよね。答えでませんね(^-^;)

2006年06月10日 おいしい読書 URL 編集

「篭城のビール」が好きでした。
「天体のヨール」は最後が・・・あのまま頑張ろうって気持ちになってくれたらいいんだけどなぁ~。
最後が曖昧なまま終わったので
読者の好きなように解釈はできるんですけどね。
僕も隠しキャラ分かりません(笑)

2006年06月10日 す~さん URL 編集

こんばんは。
TBとコメントありがとうございました。

こちらからも、TBさせていただきました。

>もし8年後に小惑星がぶつかって地球は滅亡しますって言われたら、どうしますか?

この作品を読まれた方ほとんどの人が、考えてしまったのではないでしょうか。
私も、2.3日、ずっと頭から離れませんでした。
もちろん答えはでませんでしたが・・・苦笑

2006年06月09日 ゆう URL 編集

ゆうきさん!
ありがとうございます☆
隠しキャラ発見しました!!
おっしゃる通り、コメント削除させていただきます(*^^)

ゆうきさんブログ→http://inmybook.jugem.jp/

2006年06月09日 oishiidokusho URL 編集

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