スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

ミュンヘン/スティーヴン・スピルバーグ監督

壮絶な史実度★★★★★ 

『ミュンヘン』公式HP


戦うことの無意味さ

1972年ミュンヘン・オリンピックで起こった史実をもとにした作品。アスリート11人が「黒い九月」に殺害された報復として、イスラエル機密情報機関「モサド」が5人の暗殺者を送り込む。アヴナーをリーダーに任務を遂行していくのだが…


最初の暗殺は「人を殺すということ」への恐怖が伝わってくる、とても大事なシーンだった。

それを成し遂げた後の5人の表情や言動は、自分の成すべき任務に不安や疑問が入り混じりながらも、恐怖から狂気へ変化し、祖国への忠誠のため報復を実行していく…。

こんな緊張感の中、ある暗殺でミスを犯してしまうのだが、これは逆に命を落としかねない事態に陥ってしまう失態シーンであった。映画としては観客を引き付けるに十分な効果だと思うが、これほどの重要な任務を任されたスペシャリストの仕事として考えると疑問ではあった。しかし冷静になって後で考えると、この作品はフィクションではないのだし、「人間」が殺し合いをしているという意味のあやうさを表現しているのかもしれない。

全体的に、陰の世界で動くものたちの壮絶な葛藤シーンに息苦しささえ感じた。食事シーンなど和やかなシーンを挿入することで、より生々しい惨い暗殺シーンの残虐性を強めていたように思う。とにかく鑑賞中は、この重苦しい映画館から早く立ち去りたいという恐怖感すら襲ってきた。

戦うことの無意味さ

スピルバーグが訴えたい世界平和の真意を問うひとつの要素であると思うが、この映画を観た人は何かを感じる映画になっただろうと思う。

と思ったのだが、帰りに女子高生が、「かったるかったね~カラオケ行こう」と言っていた。
世界的有名な映画監督が、莫大なお金と労力をかけて、これほどのメッセージを投げかけても、すべての人間の気持ちを変化させることはできないのかも知れない。彼女たちのせいで興ざめだったけど、家に帰ってまたいろいろ考えてしまった。

現在アヴナーは本名を変えてアメリカで暮らしているという。
見えない影に怯え、永遠に安らぎは訪れない
映画を観に行って一瞬でも面白いと思えるシーンがなかったのは久々だった。


スポンサーサイト

2006年02月23日 洋画 トラックバック(0) コメント(1)

コメント

履歴から訪問させていただきました。記事を拝見しまして大変興味深く面白く読ませていただきました。趣旨は異なりますが私のサイトとリンクさせていただきたいと思いますが如何でしょうか。

2006年02月28日 just57 URL 編集

コメントの投稿







管理者にだけ公開する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。