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ある子供/ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ監督

なんとも言いがたい衝撃度★★★★★ 

『ある子供』公式HP


完成度の高いオススメ映画


若い2人ブリュノとソニアの間に息子が産まれ、父親と母親になったその後の日常が描き出される。音楽はほとんどなく2人を淡々と追っていて、ドキュメンタリー映画のような印象。


ブリュノはまったく仕事もせず、根無し草のセコい犯罪者。 男としても人間としても最低のクズ男なのだが、 なぜか放っておけない気にさせられる。 それは、ブリュノ自身が自分でわかってはいても どうにもできないもどかしさを感じていることを 観客にうまく伝えている丁寧な映画の作り方だからだろう。 当たり前の道徳観が皆無の男に、 同情の余地もないはずなのに(>_<)

ただ、こんなブリュノにも一筋の光が常に見え隠れする。 ソニアは母親になって小さな命を守る自覚が芽生え、 今までとは違うブリュノへの不信感を全力でぶつけていく。 2人の子供という大切なものに対する温度差を 胸が痛くなるほどうまく表現している。

ブリュノはソニアや仲間に対して、 心を通わせようと必死になる姿も見せ、 決して傷つけてはいけないという相手への配慮は感じるし、 筋を通そうと自分なりに苦悩する゛(/><)/

 「誰でも若い時には考えなしの失敗はある。 痛みを知り、そこから希望が生まれやり直しはできるもの」 映画紹介を読んだらこんな前向きなイメージを抱かせたが、
そんな甘い考えで行ったらヤケドした
という感じ(T_T)

高い失業率から発生する貧困をうまく表現しているので、 ブリュノのような若者がいてもおかしくないという感覚に陥る。 ブリュノはその環境を深刻に受け止めている感じがなく、 自分の縄張りの中でいかに立ち回るかだけを 必死に考えている。 恐ろしいな、と思うようなことも、 瞬時の判断で平気で実行してしまう。 欲望のままに後先考えず行動し、 うまくいかないと駄々をこね、 すこし反省してしおらしくなるが、 誰かが手を差し伸べてくれると信じている。 大人になれない子供、これが『ある子供』なのであろう。

途中からは「この映画は観ておいた方がきっといい」という、 訳もない義務感で観ていた気がする。 唐突なラストを見終えると、 無駄のないとても完成度の高い映画だったと感じた。
なんとも言えない静かな涙と熱い興奮にグッとくる映画だった☆


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2006年01月31日 洋画 トラックバック(0) コメント(0)

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