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禁じられた楽園/恩田陸/徳間文庫

「絵の中に入る」度★★★★☆

神の庭、ね。。。
知らないだけで、日本のどっかにこんなとこあったりして…こわっ。。。

禁じられた楽園
禁じられた楽園
恩田陸(著)徳間文庫

わたしは、速読の技術でも身につけたんだろうか。
こんな大作をあっちゅー間に読み終えた。
文章を読んでるような気分じゃなくて、映像を観ているような錯覚を起こして圧倒された。
登場人物の心の奥の気づいていない恐怖まで伝わってきて、終始落着かない気持ちだった。
恩田さんは本当にすごいなぁ。。。

完璧な男すぎて、響一の顔が思い浮かばない(*^^)かっちょいいんだろうなぁ。
本来はバリバリの邪悪路線らしい烏山響一は、短編で登場済みとのこと。
探してみよっと♪



代々続く旧家が持つ、和歌山熊野の広大な土地、山々。
そこに現代美術館のようなテーマパークを作っているらしい。大掛かりなのにも関わらず、全貌が明らかにされず様々な噂が飛び交いながら計画は進んでいる。
そこに、幻想と記憶に悩まされる男女が引き寄せられていく。

内容についてはきっとこれ以上言わない方がいい。
なんと言っても、響一がひっそりかつ大胆に作り上げているものだから。
口外するとわたしまであの映像に何かを見てしまいそう(^^;)

「彼の美術はちょっと目にしただけで彼のものだと分かる。魔術的な美しさ。それも、禍々しくて生理的嫌悪をどこかに感じる美しさなのだ。」若き天才美術家なのだ!

W大建築学部の捷(さとし)は、同じ学生である烏山響一と様々なシーンで感応し合う。自分でも訳が分からず恐怖と好奇心の入り混じった感覚になる。
さとしは、響一の伯父で、アーティストである烏山彩城の「テーマパーク」に招待される。テーマパークといっても、それは野外美術館といった感じのインスタレーション。
幻想的で甘美なものに感じるが、確実に狂気が待っていると分かる。さとしたちはどうして進んで行ってしまうんだろう。

こういう種類の物語って、奇想天外で現実味がないから入り込めないのが多いような気がする。
もちろん落着いて考えればこの話しも現実味はないんだけど、響一が仕掛ける「実験」には、醜悪なパワーに魅力を感じてしまい、気味が悪いのに読むのをやめられない。もしかしてわたしが知らないだけでこんな世界が…?と、思ったり思わなかったり。。。

よくありそうでなんとなく安っぽくなってしまうお話しのようだけど、とんでもない。
わたしの場合は、あまりに入り込み過ぎて細かいことに思考が追いつかなかったってのがあると思うけど、彼らの困惑と恐怖に吸い込まれていく読者は多いと思う。
なぜ彼らが集合することになったのか、ラストはもうちょっと書いて欲しかったかな。和繁のこととか。熊野に行くまでが長かったから枚数の関係かなぁ。
でもわたしの中ではすっきりした結末だった。満足な幻想ホラー超大作。

熊野行きたいなぁ♪


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2007年03月16日 恩田陸 トラックバック(0) コメント(0)

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