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となり町戦争/三崎亜記/集英社文庫

淡々と…度★★★★☆

次の本も、早く読まなきゃ!
タイトルと映画化で手出したけど、続きが気になってすぐ読み終わった。

となり町戦争
となり町戦争
三崎亜記(著) 集英社

そうは言っても気持ちいい本ではなくて、もっとこうなったほうがよかったなぁとか思うところはあったんだけど。。。

ある日突然、あなたの家のポストにとなり町との戦争のお知らせが舞い込んできたら、どうしますか?
何の説明もないまま、となり町のスパイに任命されたら?
戦争の実態が見えなくても参戦しちゃうんだろうか。。。

現実味がないのに、それでいて、見えない怖さがずしずし迫ってきて、読ませる!次の本も読んでみたくなる作家さんだった。

映画化とのことで、これは実は、映画にしたら案外よさそうな気がするなぁ。思い描きたいのに浮ばなくて少しイライラしたから。
江口洋介の一生懸命な演技嫌いじゃないから期待しちゃう!少しだけ熱く演じてほしいな。
映画『となり町戦争』公式ページ
あ、もうすぐだ。



ちょっと入りこめなかったのが、主人公の微妙な熱さ加減。

全体的に静かに不気味な感じを出すためかもしれないけど、「なぜ戦争をするのか?」という疑問をぶつけるときの主人公が、どこか冷静で感情移入できなかった。もちろんその静けさが引きつけどこなんだろうけど。

そして、町長レベルの話しか出てこないのが、現実味にかけてどうも落着かない。淡々と読み続けた感じ。でも、それは小説だし、本当のことを書きだしたら切りがないのか、仕方ない。
ヒロインの香西さんが、人間の温かみみたいのを押し殺した無機質な人。あまり魅力的じゃなくて、顔が思い浮かばなくて、わたしは妄想しながら読むタイプだから物足りない印象はあった。
それなのに、なんでか読後感がいい。不思議だった。

届けられる市民報には、増え続ける戦死者の数が書かれている。
その町に住んでいながら得体の知れない恐怖と闘う主人公が、成り行きだけでどんどん戦争に巻き込まれていく。
そして、山のような役所書類がたくさん出てくるから、読者にも確かに戦争が始まっている予感を抱かせる。
なんでもかんでも書類を見せられると納得して応じてしまい、背後の大きな圧力を感じさせないまま、抵抗できずに従う自分がいる。
そういう無抵抗の恐ろしさを気づかせるところが、この本のすごいとこなのかも。

となり町同士の戦争だけど、そのまたとなりの町とかがまったく関わってこないのも、内にいる人間と外にいる人間の温度差や、無関心さが浮き立つ。
平穏無事に過ごしていても、例えば戦争じゃなくても、何かの力に操られて、無関心ではいられなくなる出来事が襲ってくるかもしれない恐怖。

熱い興奮がこないし色々理不尽さを感じるのに、読み終わったら神妙な気持ちになった。
題材と発想とストーリー展開と、よく考えると、かなりおもしろくなってるからすごい。


なんだか感想書くのに時間かかった本だった。
文句言ったり、でも相当のめり込んで読んだしなぁとか。いつものことだけど、この本の感想はより一層自分の考えがあっちゃこっちゃいっちゃって、読みずらくてすみません。。。とりあえず、不思議な魅力がある本、ってことで。


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2007年02月08日 三崎亜記 トラックバック(0) コメント(0)

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