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容疑者Xの献身/東野圭吾/文藝春秋

あの湯川の好敵手度★★★★★

あまりの衝撃的トリックに興奮がおまらない!!
石神ーーーーー(>_<)数学好きだよーーーーー!!!

容疑者Xの献身
容疑者Xの献身
東野圭吾(著) 文藝春秋

強敵がいっぱいいたはずだけど、ああこりゃもう、納得の直木賞受賞作だった。

それにしても、草薙湯川コンビ作品だったのを受賞後に知ったし、ましてやてっきり短編だと勘違いしてたダメ人間だった(>_<)長編とは…いろんな本に浮気を繰り返し、やっと入手したかと思えば、あまりの面白さに3時間ほどで読了☆
最後の方はもう1回読んでまたまた泣いてしまった(^^;)
あーーーーほんと、終わるのやだって思った本だった。

「正統派ミステリーとしては僕の最高傑作です」と東野さんが言っている。ほんと、全部は読んでないけど、きっとそうだ。
あまりに美しい数学者と物理学者のぶつかり合いで…泣いた泣いた(T_T)
読んでいる人がたくさんいる本だから、トリックを言ってしまって語り尽くしたっていいじゃないか!という衝動に駆られるけど。。。がまんがまん!



天才数学者石神は、高校の数学教師。試験問題の作り方や、生徒への接し方も、論理的でそして、数学を愛していることがよぉく伝わってくる。
石神は、湯川と草薙と同じ帝都大学出身の同級生だった。
草薙が担当した事件で、湯川と石神はひさしぶりに再会し友情が復活するのだが…。

石神のアパートの隣に住んでいる靖子と美里親子に、悲劇が訪れる。
靖子に惹かれている石神は彼女たちを助けようと、天才的頭脳をフル回転させる。
石神の考えたトリックとは!?
このトリック読みながら解けた人いるんだろうか…。湯川くらいじゃないと無理だろうなぁ。。。

今回は、湯川の狼狽や焦燥などいままでに見られない感情を表に出すシーンがある。シリーズを読んできた人には、石神が湯川にとって、尊敬と友情を深く深く感じている好敵手であることがわかる。
だからこそ湯川が、
その頭脳を……その素晴らしい頭脳を、そんなことに使わねばならなかったのは、とても残念だ。非常に悲しい。
と言ったとき、なんだかこっちまで悲しくなった(T_T)
家族も友人もいない石神は、お互いの才能を認め合う唯一の存在湯川に再会し、論議を交わす楽しさを実感している。その相手に自分のトリックを見破られたからこそ、最後の手段を使うことを決心したのだろう。

ふたりの会話に普通に出てくる「P≠NP問題」や「四色問題」は、レベルが高くてさっぱりだけど、易しい数学なら大好きなわたしとしては、証明へ取り組むときの時間を忘れてしまう感じや、難解であれば難解なほど挑戦する意欲が湧くとこなんかはなんとなくわかる。数学はやっぱり奥が深く美しいんだろうなぁと感じずにはいられなかった。数学科はもちろんのこと、理数系の人にとっては、とても甘美に感じられる数学への愛を見ると思う。

人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか
これの湯川の答え、そしてそれに対する石神の決断、
自分で考えて答えを出すのと、他人から聞いた答えが正しいかどうかを確かめるのとでは、どちらが簡単か
天才同士にしかわからない駆け引きめいたこの会話にすべてが凝縮されていたなぁ、と後になってじわじわ来る。石神は湯川の存在に苦い思いをし、そして感謝しただろう。真実が明るみになればなるほど、ふたりの交わした会話が重く重く感じてくる。。。
切な過ぎて涙が出まくった。

そして湯川が友に語りかけたこの言葉。
この世に無駄な歯車なんかないし、その使い道を決められるのは歯車自身だけだ
そうだよ、こういう言葉が必要。石神の愛を美化してはいけない。
あまりに悲しく、そして身勝手な天才を追い詰める。湯川のこの言葉、胸に突き刺さってきたなぁ。

石神が、数学と同じだ、という深い愛情。
崇高なるものには、関わられるだけでも幸せなのだ。名声を得ようとすることは、尊厳を傷つけることになる。
いままでの人生で見たことも聞いたこともない、これからもきっとないであろう「命がけの純愛」に圧倒させられる。
靖子への愛はもちろんだけれど、数学に対する愛も、切なくて切なくて。学者の苦悩がひしひしと伝わってきて、何かに打ち込む人へのうらやましい気持ちが高まった。

草薙のことに触れてないけど、、、やっぱり彼がいたからこそ、いつもの湯川とは違うということを分からせてくれた。今回草薙は、刑事として湯川に無理難題を課せられる。これがまた、ふたりの友情の大きさを改めて実感させる!

あー…まだ興奮おさまらない。ほんと、すごいよかった☆


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2006年11月10日 東野圭吾 トラックバック(1) コメント(4)

コメント

なんと!パゲロ賞を受賞していたとは!輝かしい作品ですね~(*^^)
パゲロさんのノミネートで読んでないのもあるので、参考にさせていただきます!
海堂尊さんは読もう読もうと思ってて手を出してないので、楽しみです♪

2007年03月28日 ちゃぴこ URL 編集

僕も東野圭吾好きです。 特にこの作品良かったですよねぇ!! 昨年のパゲロ賞を受賞したとかしないとか・・・↓
http://blogs.yahoo.co.jp/saitaka1201/23780882.html

個人的には「献身」よりも「献心」って感じです。’’純’’ですよねぇ

2007年03月27日 パゲロ URL 編集

藍色さん、こんにちは。
ほんとうですね。ひさびさにドキッとさせられたトリックでした。
これぞまさに“献身”でしたね!

2006年11月23日 ちゃぴこ URL 編集

ちゃびこさん、こんばんは。
“愛する人を絶対に逮捕させないための献身”。ビックリしました。
こんな究極のトリックを編み出せるとは・・・ですよね。
湯川と石神の交友や草薙との関係も、読み応えがありました。

2006年11月23日 藍色 URL 編集

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容疑者Xの献身、東野圭吾

装幀:石崎健太郎。2005年ミステリ各賞1位。第134回直木賞受賞作。「ゲームの名は誘拐」「トキオ」「レイクサイド」など作品が立て続けにドラマ化、映画化されている著者の人気ベストセラー。弁当屋で働く花岡

2006年11月23日 粋な提案

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