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岸辺のアルバム/山田太一/光文社文庫

ドラマよかったんだろうな度★★★★☆

山田太一初の小説!
1977年にドラマ化され、「わが国のホームドラマに革命を起こした、不朽の名作。」
とのこと。是非観たい!!!

岸辺のアルバム
岸辺のアルバム
山田太一(著) 光文社文庫

田島謙作は商社の国内繊維機械部部長、働き盛りの40代。仕事熱心だが家庭をかえりみない。
妻則子は夫に相手にされないことなどでさみしさを味わい、後ろめたさを感じつつも浮気をしてしまう。
長女律子は大学生で、長男繁は高校3年生。
多摩川の岸辺に建つ一軒家。平凡にみえる家庭にも、さまざまな問題が隠れている。
そんな田島家にこれでもかと悲劇が襲う。
1974年の多摩川水害の被災者が、家を失ったことと家族のアルバムを失ったことがショックであったという話をこの作品に取り入れた、とのこと。

田島家は崩壊してしまうのか?

それにしても、繁に近づく「哀愁(←あだな)」役は?繁の担任の掘先生役は?誰だったんだろう…。それともドラマではこの役はなかったのかな?
あまりに衝撃的に彼らを描写していて余計にドラマを観てみたくなった。
「哀愁」は「一向に美しくない。小肥りで、頬が赤い。頭の悪そうな顔である。こんな娘と親しくできる繁に謙作は失望していた。顔や姿が悪いのは仕方ないにしても、品もなく頭のよさもない」って…。
掘先生に対しても、「三十男の顔である。年より老けているかもしれない。色が黒く、服装も地味である。新しい背広が身についていない」そして、自分に見切りをつけるとこういう相手を選ぶのか?とまで言われてしまう(>_<)
ふたりともかわいそうだなぁ。。。(^^:)



はじまりは、則子がとった1本の電話。
それは不思議な感じで常識ハズレな接触だが、どうもただのいたずら電話ではなさそうだ。相手の本意が分かってくるまで、息を詰める思いで則子と一緒に「イタ電」を待ってしまう感覚になった。
何度か話すうちについにふたりは会う。そして則子は相手からの「浮気の提案」を受け入れてしまう。
謙作はそんなことも知らず、仕事に明け暮れる毎日。
律子は当時だったらなかなか派手なお嬢さんだった様子。外国人と付き合い、頭のいい自分に酔っている。家族のことはまったく眼中にない。手に負えなそうな子だ。

とにかく繁以外は自分勝手で家族はバラバラになっている。
繁は家族を向き合わせようと、必死で努力する。その様子がいじらしい。

「どうかしてるんだ。どこか無関心なのだ。平和なだけなのだ。いろんなことが起こっているのに、こんなに平穏だなんておかしいのだ。」

お父さんの仕事の実態を知ってしまったり、お母さんの浮気調査をしたり、お姉ちゃんのゴタゴタに付き合わされたり、大学受験目前なのに繁は大変だ(T_T)
あまりにいい子でグレなきゃいいけど…と思ったら、案の定だ!

繁が家族の鬱憤すべてを吐き出し家を飛び出してしまう。
ただこの辺から、いままでの現実的な印象が薄れた感じがした。
これの映像化はどんなのだっただろう?と考えたりするワクワク感がなかったら、もしかしたら物足りなかったかもしれない。
語り手が急に変わっていたり、現実離れした繁や律子の行動に、むむむ?と思ったりする部分もあった。
人物の感じとか気持ちの変化はよくわかるのだけど、ラストの謙作や家族のアルバムに対するこだわりがすこし唐突に感じたのが残念だった。伏線はあったんだけど、これほどのアルバムへの執着を田島一家と一緒にもっと感じられるとよかったなぁと思った。

ただやっぱり会話のテンポが良くて読みやすいし、思わずうなずいてしまう家族それぞれの思いが伝わってくる言葉がたくさん出てくる。
浮気をしちゃう則子を八千草薫が演じ、繁は国広富之でデビュー作だし、この作品はドラマを見たい!と思わせる。DVDにならないかなぁ。


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2006年10月25日 山田太一 トラックバック(1) コメント(2)

コメント

uririnさんこんにちは☆
うらやましいです!ご覧になってるのですね。
家が流れてしまう画は相当印象深いみたいですね。それに俳優陣渋い面々でいいですね(*^^)竹脇無我さんが浮気相手だったのかぁ。小学生にはドキドキですね!
本を読んで、きっと映像の方がいいだろうなぁと思うことが多かったので、わたしもDVDになったら是非観てみたいと思いました☆
熱いコメントうれしいです!ありがとうございます!!

2006年10月26日 ちゃぴこ URL 編集

ちゃぴこさん、こんばんわ(^^)
このドラマ、小学生ぐらいのときだったのかな?今でも流れていく家を、家族が見送るシーン、鮮明に覚えてます(^^;みんなでアルバムを取りに戻るシーンも。
娘役は中田喜子さん、父親は杉浦直樹さん、母親の浮気相手は竹脇無我さんでしたね。主題歌の、ジャニス・イアンの曲がまた何とも言えずに良いのです。って、何か熱くなってしまった(^^;大好きだったのです。
DVDになると良いですね。では、では~。

2006年10月26日 uririn URL 編集

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山田太一

山田太一山田太一(やまだ たいち)* 山田太一 (タレント)* 山田太一 (脚本家)* 漫画『ペナントレース やまだたいちの奇蹟』の主人公

2007年07月25日 しづかの記録

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