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サウスバウンド/奥田英朗/角川書店

パイパティローマはとっておくんだよ度★★★★★

くぅぅぅぅっ!すばらしい!!
二郎!わかるよ!こんなおとうさん絶対やだ。
でもでも泣けてくるほどかっこいい。あっつーまに惚れちゃったよ!
 


サウス・バウンド
奥田英朗 (著)
  角川書店


少し興奮はおさまってきたけど、あまりに入れ込みすぎててうまく感想書けるか自信がない。
いやほんとひさびさに爽快痛快本。
私のように、読もう読もうと思ってたけど後でいいやと思ってた方、装丁がかわいいけど内容はそれほどでもないんじゃないかとたかくくってた方、是非是非読んでみてください!予想をはるかに超える一気読み作品です。

第1部は東京中野が舞台。
主人公上原二郎君は小学校6年生。
通学路が中野ブロードウェイ☆そりゃあいろんな意味で耳年増小学生だろうな~。
ましてや二郎のおとうさん一郎は、元過激派。今でもコウアンにマークされてる永遠の危険人物。
官が虫より嫌いで、国民年金なんぞ払わん、日本国民であることをやめると言う、学校なんか行かなくていいと二郎と妹桃子に言う、修学旅行の積立金がやけに高いということで学校に乗り込んできたり、逮捕されたり、二郎はおとうさんの言動のせいでいろんな大人の都合に巻き込まれて迷惑してる。
二郎はいっつも、普通のおとうさんがいい、会社へ行くおとうさんがいいって思ってる。おかあさんの過去もどうやらそうとう訳ありみたい。
それなのにおとうさんはのん気でいっつもごろごろ寝てて、訳のわかんない小説なんか書いてて、すぐヘッドロックをかけてくるし、子供でいるのは損だ。早く大人になって自由になりたい。二郎はとにかく大変なんだ!
二郎!ご飯たくさん食べて大きくなれ!



第2部は西表島が舞台。
中野での二郎のクラスメートは、親友の淳、物知りの向井、不良ぶってる黒木、医者の息子リンゾウ。会話が自然で元気で、女子への興味も芽生えてくる微妙な年頃の子供たち。これがほんとかわいくて、子供ってこんなこと考えてんだろうなぁって面白がったりできてすごくよかった。
だから、ラストの事件や、西表島に行くことが決定したときの、淳たちの反応は、もうもうホロってきた。わたしも小学校のとき仲良しが引越しちゃうときは、引越しのトラックの荷台に一緒に乗って、泣きながら別れを惜しんだのを思い出した。小さな頃の別れって、会えなくなることに実感もないくせに、大人の都合でどうしようも出来なくて、その悲しみをうまく表現できないのかもしれない。この辺のシーンは最高だった。
もっと中野の二郎の生活を見たかったなぁ。。。

と思ったのは一瞬だった!
第2部は二郎の悩みも何もかもパワーアップする!サイコー♪
とにかく、二郎の気持ちの変化がすっごく分かりやすくてストレートで、グッとくる。
「人間が親切なのは、自分が安全なときだけだ。」
「警察や企業に盾突く一人の男を、痛快に感じ、面白がりはするものの、我が身に置き換えたりはしない。テレビの前の大人たちは、一度も戦ったことがないし、この先も戦う気はない。戦う人間を、安全な場所から見物し、したり顔で論評する。そして最後には冷笑する。それが父以外の、大多数の大人だ」
「人間は、欲ばりじゃなければ法りつも武器もいらないと思います」

そしてわたしの一押しは、決戦前夜。一郎が二郎に言う言葉。
これは口が裂けても言えません。きっとみなさんグッとくるでしょう。
ずっと二郎の大変さに同情し応援してきた読者にとって、一郎が二郎にこんなことをちゃんと分かるように言ってる!おとうさんみたいなこと言ってる!と、、、もうもう感動でふるえた。

二郎の姉洋子、妹桃子。アキラおじさんや、西表島の七恵やヨダさん、新垣巡査、平良ストアのおばちゃん。そしてベニー。みんな二郎の大切な人たち。魅力たくさんの人たちがガンガン入り乱れます。

ラストは「アカハチの乱再び リゾート開発に反旗」
上原一家最大の危機!どうする二郎!?どうなる一郎!?(T_T)

映像化するなら、一郎は赤井英和かぐっさんあたりかなぁ。
あー楽しい読書だった☆


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2006年10月06日 奥田英朗 トラックバック(4) コメント(0)

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『サウスバウンド』奥田英朗

サウス・バウンド奥田 英朗 2005年 角川書店★★★★★世の中にはな、最後まで抵抗することで徐々に変わっていくことがあるんだ。奴隷制度や公民権運動がそうだ。平等は心やさしい権力者が与えたものではない。人民が戦って勝ち得たものだ。誰かが戦わない限り、社会

2006年10月07日 ほんだらけ

「サウスバウンド」奥田英朗

サウス・バウンド奥田 英朗元過激派のお父さん、喫茶店を経営するお母さん、21才で家にあまりいないお姉さん、小4の妹桃子、そして小6の僕。1部、中野。小6の二郎は思春期をむかえ、家でゴロゴロして、人に会えば問題ばかり起こすお父さんを軽蔑している。学校では不

2006年10月06日 ナナメモ

◎◎「サウスバウンド」 奥田英朗 角川書店 1785円 2005/6

 ページを繰る手が止まらない一気読みの一冊である。大傑作である。主人公に悩みの種はないわけじゃないけれど、冒険して成長してどこかボケっとしていて、そして読む者の心を弾ませてくれる。久々の快読。心地良い読書タイム。◎◎『雨にもまけず粗茶一服』松村栄子以来か

2006年10月06日 「本のことども」by聖月

(書評)サウスバウンド

著者:奥田英朗 サウス・バウンド価格:¥ 1,785(税込)発売日:2005-0

2006年10月06日 たこの感想文

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