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名もなき毒/宮部みゆき/幻冬舎

続編パワーアップ度★★★★☆

杉村にこんなに早く会えるなんて!
この本が『誰か』の続編だとは知らずに、この前読んだばかり♪
わたしってばついてるなぁ。


名もなき毒 幻冬舎
宮部みゆき(著)



『誰か』を読んでいなくてもこのミステリーにはまれると思う。
でも前作には杉村とその周辺の様子がたくさん紹介されているから、未読の方は順番に読んだらいいと思う。例えば、「シーナちゃん辞めちゃってて残念だ」とか「杉村はお人よし度があがってるな」とか「そんないろんなことに首つっこむからまたこういうことになるんだ(--;)」とか、言いながら読めて楽しいはず♪

今回は長かった!なのに無駄な文章は見当たらないし、説明がほしいところも特にはなかった。久々に納得の長編。
それにしても、やっぱり根っからの悪人は出てこなかったなぁ。次回は杉村がそんな事件の「毒」と対決するかも。。。そしたらさすがに杉村もこんなのんきには構えてらんないな。また、逆玉の輿のこと散々ねたまれるんだろうなぁ。

あなたが思い描く「毒」だけが「毒」ではない。
あらゆる場所に「毒」は潜んでいる。



主役はもちろん、今多コンツェルン会長今多善親の愛娘菜穂子の夫、杉村三郎。今回も大忙しだった。
まず彼の勤め先である、今多コンチェルン社内報「あおぞら」のアルバイト原田いずみが悩みの種。経歴に疑いがあり虚言癖も多く、あげくの果てには暴力沙汰まで起こしたため、編集部全員一致でクビにした。
ところが、いずみは黙っていなかった。自分の悪事を棚にあげて、編集部へ執念の攻撃を仕掛け、その恨みは常識の枠をはるかに越えてエスカレートしていく。
そこで、杉村はいずみの「毒」の真実を知り対策を練ろうと、探偵の北見氏に出会うことになる。
そこに偶然訪ねてきていたのが、最近起きている青酸カリを使った連続無差別「毒」殺事件被害者の、孫娘、美知香だった。
偶然っちゃー偶然だけど、そこにたどり着くまでにエピソードがたくさんあるから、わざとらしい出会いには感じなかった。
「ほっときなよ。関わったらだめだよ。」と思ってもそこは気の優しい彼。やっぱりなんだかんだで美知香とともに、今回はこの、紙パックの飲料水に青酸カリを注入するという恐ろしく卑劣な殺人事件に首をつっこんでしまう。
もうひとつこの本でずっと取り上げられている「毒」は土壌汚染。直接事件に結びつかないが、身近な「毒」を意識させる。

事件の真相に迫るあたりは、どうする杉村!?って、もう気になって気になって…。だって、のほほんとし過ぎなんだ彼は。気をつけてって忠告はいろんな方面からの助言なんかでわかりそうなものなのに…。危険を察知するのが遅すぎてひやひやする。

わたしの中の「読みどころ」は、主人公杉村三郎の義父、今多善親が杉村に語る部分だった。生死を支配するものへの怒りは迫力があって、さすが!と感じる。

脇役としては、ジャーナリストの秋山氏やゴンちゃんのキャラクターもよかったけど、とにかく荻原社長が功労賞!
ラストなんか、荻原社長のお陰で涙出ちゃった。大田区にも昔ながらのいいおっちゃんがたくさんいるんだ。

読み終わって感じたことは、『誰か』はほんとにささやかだったんだなということ。宮部みゆきは、これくらいのドキドキ感とそれでいて後味さっぱりの、読み応えあるこんな長編作品がいい。

杉村が「探偵」としてまたいつか活躍することを願って…☆


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2006年09月29日 宮部みゆき トラックバック(3) コメント(2)

コメント

藍色さん
TB・コメントありがとうございます。
ほんと、いろいろな“毒”が感じられましたよね。
杉村登場がきっとまたいつかあるといいですね!

こちらこそよろしくお願いします☆

2006年10月06日 ちゃぴこ URL 編集

はじめまして。トラバさせていただきました。
杉村にすごく感情移入されているレビュー、楽しく読ませていただきました。
いろんな毒がからんでくる部分に読み応えがありましたね。
そして、キャラクターが魅力的で、“荻原社長が功労賞! ”に、思わず拍手でした(笑)。

コメントやトラバ返しなどいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

2006年10月05日 藍色 URL 編集

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名もなき毒 宮部みゆき

装幀は緒方修一。装画は杉田比呂美。北海道新聞、中日新聞、東京新聞、西日本新聞、河北新報、中國新聞に主に2005年3月1日から実質約9ヵ月連載(時期違いあり)に加筆修正、最終章書き下ろし。主人公で語り手の杉村

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