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翳りゆく夏/赤井三尋/講談社文庫

あっと驚く真犯人度★★★★☆

ふむむそう来たか!!ってちょっと唸った。
伏線がたくさんだから事件の大筋は見えてきたけど、
それでもラストの展開は十分ドキドキさせられた!


翳りゆく夏 講談社文庫

赤井三尋(著) 


読み応えありの第49回江戸川乱歩賞受賞作品。
冒頭のつかみがしっかりしていたから一気にひきこまれた。

東西新聞社に内定をもらっている女子学生が、実は20年前の誘拐事件の犯人の娘だった。
ある週刊誌がそのスクープを掲載したことをきっかけに、東西新聞社の記者、梶がこの事件を洗い直していく。すでに時効をむかえている事件だが、探るうちに様々な疑問が浮かんでくる。
果たして梶は真相にたどり着くことができるのか!?
またその女子学生が、この辛い事態を乗り越えて東西新聞社への入社を決意してくれるよう、社長・人事総動員で懇願していくのだが。。。



面白かったけれど、もうすこし物語を膨らませてくれてもよかったなと思う部分もあった。

東西新聞社の株主の75%を所有している陰の実力者「葉山」と杉野社長との関わりあいは、きっといろんな企業であることなのだろうから、もう少し具体的なエピソードが聞きたかった。
あと、もうひとつどうしても絡めてほしかったのは、一度見たものを忘れない「直感像素質」と呼ばれる特殊能力を持つ者が出てくるのだけど、これは事件解決や何かに使ってほしかったなぁ。ストーリーをこういう能力の話に頼らず使わないのも物語の厚みを持たせるという意見もあるのだろうが(あとがきがそんなニュアンスだったから)わたしは、そういう材料をこれだけの使い方ではもったいないというかつまんないなと思った。きっとこの能力が大きな決断のきっかけになるのだろうと予想して期待していただけに、あれ終わってしまった…とがっかりした。

あーだこーだ言ってるけど、人物像は明解だし、事件に関しての記述もドキドキさせられる。並行して進んでいく誘拐犯人の娘を取り巻く周囲の人間の気持ちの移り変わりもわかりやすいし、十分楽しめた小説(^-^)

誰が一番頑張ったかといえば、やっぱり梶。窓際業務卒業後の梶主役の続編ができるかもしれない。是非読んでみたいな。
ニッポン放送→フジテレビという経歴の著者とのことだから、次回作もマスコミ巻き込んだ作品か。「直感像素質」のことも書いてくれると嬉しい。楽しみに待ってみようと思う。


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2006年09月25日 赤井三尋 トラックバック(0) コメント(0)

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