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日本以外全部沈没/筒井康隆/角川文庫

なんて知的にアグレッシブ度★★★★★

今ならどんな話になるだろ…想像せずにいられない!
シナトラが東海林太郎を歌います。ローマ法王がバチカン市国にしたいと上野公園をほしがっています。大女優を抱けます。高円寺でアラン・ドロンがボーイをして、江古田の八百屋でチャールズ・ブロンソンが大根を運んでます(--)…ありえん。


日本以外全部沈没
―パニック短篇集
筒井康隆(著) 
角川文庫


表題作は、言わずと知れた『日本沈没』のパロディ。小松左京が快諾してくれたってのだが、読めば読むほど、よく快諾したなぁと。
その他10編を収録した文庫本(どれも昭和40年代前後の作品)。
どの短編もすごいことになってて、サブタイトルの「パニック短編集」そのまんま。

好き嫌いというか、大丈夫か大丈夫じゃないかの作品満載だった。
興奮してはまってても、冷静に考えればどれもこれもすごいことになっちゃってんですから(--;)
あれよあれよとすごい方向性にいっちゃうから、ついていくのに必死。

筒井先生の天才的パニック作品集を読んで、得体の知れない居心地の悪さに身を委ねましょう!



話はそれるが、もう何年も前に、星新一編のショートショートにはまりまくってた時期がある。
一般の応募作品を星先生が選出して本になっているのだが、素晴らしい作品だらけ。
もちろん星先生大好きだし、中でもショートショートの世界は一瞬のうちにあらゆる可能性を創り出したり消滅させたりするその潔さが大好き♪
その一般応募の中で、「或る夜の出来事」という作品が忘れられない。好き嫌いはあるだろうけど、わたしの中では、印象に残るナンバーワン作品だった。或る夜、ラーメン屋と間違えて自分の家に注文の電話が掛かってきたら…というバカバカしいにもほどがある内容で、苦笑の連続。それなのにそのくだらない緊迫感に引き込まれる。興味ある方は、この不思議な雰囲気を味わってみてください!!あ、この魅力がよく分らないという友達もいましたので…あしからず。


ショートショートの広場
星新一(著)
講談社文庫


ということで、ショートショートの世界が大好きな方なら、『日本以外全部沈没』の何編かは楽しめるんじゃないかな。「パチンコ必勝原理」とか「黄金の家」なんかはイキ過ぎてない分、さすが筒井先生!と唸る素敵な作品☆というか、他の作品に比べて正統派でおとなしく感じるってだけな気がするけど。。。

わたしがこの本で一番好きなのは、「アフリカの爆弾」。アフリカの部族が生き残ろうとする必死な様が、笑い泣きさせられる。すごいなぁ。今もなお深刻な問題を皮肉って展開していき、笑わされそして考えさせられる。

他にも時事問題が多く絡められてて、現在の危機的情勢を予言しているかのようなことも見受けられる。当時の反響を生で聞きたかった。
筒井先生の作品は、わたしは理解してないことがたくさんあるんだろうなぁとさみしくなる。ただ面白いと読んではいけないであろうメッセージに、気付けるようになりたい。 それにしても、どんな顔してこの作品を書いてるのだろうと思うとゾクゾクしちゃう。

改めて筒井先生の凄味を痛感する。 これの映画は観なくてもいいかなぁと思ってたけど、こんなの映画にしたらどんなんなるか…やっぱり恐いもの見たさが。。。


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2006年09月21日 筒井康隆 トラックバック(0) コメント(0)

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