スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

愛のひだりがわ/筒井康隆/新潮文庫

犬としゃべりたい度★★★★★

永遠の名作『時をかける少女』をついに超えた???
↑帯に書いてあった。なぬ!?それは読まねば!


愛のひだりがわ 新潮文庫
筒井康隆(著)


日本以外全部沈没』を探しにいったのに、超気になる帯文だったからこの本にした。
ましてや、常々犬と話せたらどんなに人生が楽しいことかと思っているわたしは、犬としゃべれる愛ちゃんという女の子の旅のお話ということで、期待は最高潮に達していたわけであります。

愛ちゃんは、小さいころ犬に噛まれて左腕が不自由。まだ小学校6年生の愛ちゃんは、お母さんと「おかめ」という小料理屋さんで住み込みで働いているのだが、お母さんが亡くなってしまった上にお母さんがこつこつ貯めていたお金を「おかめ」の主人に盗られてしまう。
絶望した愛ちゃんは、お母さんと愛ちゃんを置いて出てしまったお父さんを探す旅にでることを決意する。
そして、愛ちゃんのひだりがわには、不思議といつも誰かがそっと寄り添い守ってくれる。

最初時代がわからなかったけど、途中でどうやら近未来らしいことが判明。世の中はとても荒れていて、警察も機能していない。あちこちで殺人や強盗が発生している。愛ちゃんの旅は常に危険が潜んでいるのだ。



筒井さん特有のなんだか不思議な言い回しとか会話とか、笑えるシーンじゃないのにぷぷぷと失笑してしまうような感じが好き。
この物語には、一昔前にどこの街にでもいた古くさい暴走族が出てきたりして、近未来って感じがしなかったりなんかちぐはぐな感じがあるのに、愛ちゃんの旅の行方が気になってどんどん引き込まれていく。
お金持ちは集まって暮らし、強盗に怯えている。
ひったくりや暴力を目撃しても目をそむけ助け合いの精神はない。
自分が生きていくことが精一杯の時代。
もしかしたらこんな風に混乱した時代がやってくるかも知れないって怖さがあった。

愛ちゃんが行く先々で事件が起こるのだが、小さな愛ちゃんが、どんどん大人になっていき、たくましくなっていく。
愛ちゃんのひだりがわには、旅で知り合った人など、誰かがいなくなれば誰かがという風に、必ず護衛してくれている。特に犬のデンとダンとの章は、めちゃめちゃうらやましい。
愛ちゃんは会話しながら旅をする。デンとダンは強いし忠誠心のかたまりだから、自分の命よりも愛ちゃんの命が大切。
愛ちゃんの周りにはいつしか21頭もの犬が集まってくる。小さな女の子をたくさんの犬が護衛している姿は異様だし、愛ちゃんは身なりは汚れているけれど実は相当かわいい子なので評判になっていく。「犬姫様」とか呼ばれてて笑えた。
自分の食べるものすら確保に大変なのに、愛ちゃんは必死で彼らのご飯も調達する。けな気で泣けてくる(T_T)

とにかくうちのわんちゃんともしゃべれたらほんとに幸せだし、愛ちゃんいいなぁと思った。ラストはこの能力がネックになって、愛ちゃんの成長を感じさせる。ほんのりとした感動が残る。
犬好きならきっと楽しめる作品(*^^)
でもまぁもちろん、『時をかける少女』のドキドキ感は超えなかったけど。


スポンサーサイト

2006年08月16日 筒井康隆 トラックバック(0) コメント(10)

コメント

こんにちは
中二の娘さんですか!
そうですよね。。。これ、荒んだ背景がずしっと伝わってきますよね。確かに若いときに読んだらこれほど冷静に読めたかな、という気もします。
入門は、やっぱり『時をかける少女』の方がいいんですかね(*^^*)

2006年09月03日 おいしい読書 URL 編集

はじめまして、Oimizuといいます。

「時をかける少女」を越えた、とか言われると、よんでみたくなりますよね。筒井康隆は昔から好きだったので、中二の娘の筒井入門に、と思っていたのですが、あまりに荒廃した未来社会の描写に、ちょっととまどっています。私自身は、筒井康隆のこういう描写大好きなんですけどね。。。

2006年09月03日 Oimizu URL 編集

こんばんは(^^)

先生のブログで紹介してた本を生徒さんが読む、ってなんかすごい最新式(逆に古くさく聞こえる言い回しですが--;)でいいですね!
『愛のひだりがわ』は子どもから大人までいろいろ考えながら読める小説だから、生徒さんも「お!」っと思って筒井さんにはまるかも知れないですね☆

わたしの方こそまた寄らせていただきますので、よろしくお願いします!

2006年08月29日 おいしい読書 URL 編集

おいしい読書さん、私は、あまり小説は読みませんので、本当にはずかしい感想文程度しか書けませんが、お近付きのしるしにTBさせていただきました。そっと見てください(笑)。

2006年08月29日 VIVA URL 編集

MaThyさん、嬉しいコメントありがとうございます(*^^;)筒井康隆いいですよね~
でも院試前、ってことは、だめです!!読書禁止期間ですね(^^)だのにそんなときほど、読書ってはかどったりしちゃいますよね…。学生うらやましいなぁ(^0^)いろんな誘惑に負けないでがんばってください!わたしもまた遊びに寄らせていただきますっ☆

VIVAさん、一日10時間…。大変ですね。なのにすごい読書量!わたしは塾が大好きで、授業がない日もなぜか通ってたので迷惑な生徒だったかも。先生の大変さとか考えなかったなぁと懐かしく思いま~す。小説以外もたまに読むので参考にさせてください!

ふみママ、コメントありがと。
そだよね、なかなか本読む時間はないだろうね。
愛ちゃんと会いたいよー。たまに息抜きしようね☆デニーズかロイホで。

2006年08月23日 おいしい読書 URL 編集

コメントは2回目のMaThyというものです。
相変わらず、凄くレビューうまいですね。
ここで、星が5つついていると、とりあえず読みたくなります。
しかも、僕、筒井康隆好きなんですよね~。
院試前だというのに、また買って読みふけりそうな予感です。
やばいッス。いや、ホントにやばいッス(笑)

いつも(といっても2回目ですが)内容のないコメントを残して申し訳ないです。
失礼しました。

2006年08月21日 MaThy URL 編集

勝手におじゃましたにもかかわらず、リンクなんて、ありがとうございます。

そうなんです。私は塾講師ですから、今は夏期講習で、学校のある時期よりもかなり忙しいんです。一日10時間ぐらい授業があったりします(笑)。殺人的ですよね。

またゆっくりおじゃましますので、よろしくお願いします。

2006年08月21日 VIVA URL 編集

アロハー
この前は、お邪魔できずにごめんでしたっ
リンクありがとう。中々遊びにこれなかったけど、しっかり私も貼り付けちゃったよ。なかなか本を読む時間が取れないけど、往復の通勤時間が、私の時間!!しっかり読んでるよ・・・(進まないけど)
わんちゃんといい、愛ちゃんといい、勝手につながったのでコメントしちゃいました(ウマシカ)

2006年08月20日 ふみママ URL 編集

VIVAさん
コメントありがとうございます。
おはずかしい…ありがたきお言葉ありがとうございます。

VIVAさん先生なんですね(*^^)vわたしは英会話の本とか何冊も買って、何十回も挫折しているのですが…何か良い本でいつかものにしたい!!!と…やる気の問題でしょうが\(^^;)

『愛のひだりがわ』はあまり読んだ方が見当たらないので、是非感想読ませてください!
リンクさせていただいちゃいました。よろしくおねがいします☆

2006年08月16日 おいしい読書 URL 編集

はじめまして、VIVAと申します。本ブログを見ておりまして、実は私もまさに今日、愛のひだりがわを記事にして、UPしようかなと思っておりましたので、びっくりしておじゃました次第です。

記事を拝見して、ちょっとびびっております。私にはとてもこううまく表現できません。特に小説は…。比べられないようにちょっと間をおいてUPしようかなと…(笑)。よろしければ、またおじゃまさせてください。失礼しました。

2006年08月16日 VIVA URL 編集

コメントの投稿







管理者にだけ公開する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。